闇の隠者と花天使
宇宙人の存在を信じるか?俺は信じている。いや、というより、見たことがある。俺は彼らの存在を知っている。宇宙人なんて名称で呼ばれてはいるが、それは未知の存在に対して人がつけた便宜上の名前。彼らの本当の名前は『観測者』この地球を影で支配する者達…
小説(頁)某,闇隠
仮面少女
男なんて嫌い。あたしは正直言って、結構モテる。まぁ、可愛いからね。努力して、可愛くなったから。でもそれはモテたかったからって訳じゃなくて、可愛くしてるのだって男の為なんかじゃない。顔が可愛ければ、よっぽど性格に問題がない限り、モテる。だから…
小説(頁)某
芋娘&色男
あたしの名前は田辺しず代。ピッチピチ(死)の17歳!現在青春真っ盛り!・・・なんてことはなく、勉強にバイトに日々細々と忙しく過ごしています。イケメン彼氏が出来るわけでもなく、こうして夏休み最終日もフルタイムでガッツリシフトに入っているのでし…
小説(頁)某
さよならそして
「はぁ。」俺は今日何度目かわからないため息をついた。我慢できなくなったのか、隣で携帯を弄っていた美貴が鋭く睨みつけてくる。「何なの?さっきから」「はぁ。」「うるさいんだけど」「・・・はぁ。」なんかもう、ほっといてほしい。一人にして欲しい。俺…
小説(頁)某
純情岩男
(よぉおっし!念願かなって葵ちゃんと同じクラス!・・・絶っっ対、仲良くなったる!!)俺、岩本力は、教室の中心で愛を叫んだ。彼女との出会いは、去年の初夏にあった林間学校だった。各クラスからそれぞれ2人ずつで計10人を一つの班とするという班分け…
小説(頁)某
ひと夏の・・・if
夏休みを利用して東京に戻ってきた僕は、翔吾くんと会う約束を取り付けた。冬にも帰ったんだけどその時は向こうの都合がつかなくて会えなかった。だからちゃんと顔を合わせるのは1年振りだ。親友と会うのは勿論楽しみなんだけど、久しぶりなせいか妙に緊張す…
小説(頁)みらきみ
ひと夏の・・・
今日この日を俺は待っていた!壁の時計は午後1時10分前。掃除も完璧、ファブリーズも完璧!あとは姫が来るのを・・・「ピンポーン」キター!!!!!!!!!!俺は勝手にニヤつく顔を叩きながら玄関までダッシュ、そして勢い良く戸を開ける!「ちゃ、ちゃ…
小説(頁)みらきみ
憧れの人編
LOCK-AX(ロックアックス)を初めて知ったのは、小6の冬だった。たまたま深夜の音楽番組でやっていたプロモーションビデオ特集、そこで画面に映されたとある人達に、俺の目はたちまち釘付けとなった。「Hulieyer Loneliness(ユー…
小説(頁)みらきみ
ライバル編アフター
誰よりも先に目が覚めてしまった翔吾は、一人ベランダで黄昏ていた。カラカラカラ。程なくして誰かが入ってくる気配に振り向くと、少し寝ぼけ眼の黎夜が立っていた。丁度思考の中心にいた人物が現れたことに驚いたが、平静を装って言った。「黎夜?起こしてし…
小説(頁)みらきみ
ライバル編
夏休みの午後、俺と片桐は駅前通りを繁華街に向かって歩いていた。片桐の幼馴染がこちらに来ているから、俺に紹介したいんだそうだ。正直あまり気乗りしなかったが、相手の方も俺に会いたがっているって言うから、行かない訳にも行かなくなってしまった。ただ…
小説(頁)みらきみ
みらきみ3
昼休みが終わってからというもの、ずっと俺は上の空だった。間垣に「なんかあった?」と何度か問われたりしたが、何があったかなんて言えるわけがない。色んなことが一気にありすぎて、自分でもまだ理解しきれていないのだから。屋上で、不思議な場所の幻覚を…
小説(頁)みらきみ
みらきみ2
「まさかるっしーが屋上にいたとはねぇー。そりゃー誰にも見つからんはずだわ。つーか、あったことすら知らなかったし!」間垣は特大唐揚げ弁当をかき込みながら言った。やっぱり、ここでも屋上は幻の場所らしい。まぁ、それもそうだろう。
屋上に続く階段の…
小説(頁)みらきみ